ABOUT

ようこそ。 〝Italian Art Gallery エンリカ〟 へ!


アートの国、イタリアはフィレンツェで活躍中の新進気鋭のアーティスト、

エンリカ・バロッツィの作品を取り扱っているショップページです。



まず最初に・・・

私と 『エンリカ』 との不思議な出会いについて、お話ししたいと思います。



それは今から25年ほど前のこです。

日本へ留学していた “マヌエラ” というイタリア人の女の子との出会いから始まります。


共通の趣味で知り合ったマヌエラとは、よくいろいろな所へ遊びに行ったり、

パスタのレシピを教わったりして当時、交流を深めましたが、

その後はそれぞれの地元や故郷に帰り、いつのまにか音信もとだえてしまい・・・。

あっという間に25年が経っていました。



そんな2015年10月。

私はルネサンス文化の発祥の地であり、

憧れの地であるフィレンツェへ旅行をすることになりました。



そしてふと、思ったのです。


「せっかくイタリアに行くなら、思い切ってマヌエラに手紙を出してみよう!」 と。

宛先も古く、届くかさえも分からない手紙でした。



ところが手紙を出して一週間ちょっと経ったころ、返事が来たのです!

今はイタリア北部のコルティーナ地方で、日本語ガイドのお仕事を元気にやっている、と。

何も変わっていない懐かしい笑顔。

本当に感激でした。


しかも驚いたことに、マヌエラもふと私のことを思い出し、

「どうしたら連絡が取れるのかな?」

と思っていた矢先に、手紙が届いたというのです。

こういうのをシンクロニシティと言うのでしょうか?


マヌエラは今は故郷に戻っているそうですが、学生時代はフィレンツェで日本語を専攻し、

大学卒業後も長いことフィレンツェに住んでいたとのこと。

私の大好きなフィレンツェという地での結びつきも、偶然ではないように思えました。



そしてその後、メールを交わすうちに

「お義姉さんが彫刻家だが、日本でもその作品を紹介したい。」

との相談を受けました。


マヌエラのお義姉さん 『エンリカ』 は、これまた偶然にも〝フィレンツェ〟に在住のアーティストでした。


作品を見させていただくと、木彫りのあたたかい作品を中心に、

教会のファサードを思わせるような彫刻の数々。



私は彼女が作っているような作品は、日本では見たことがありません。

私の脳裏に、旅で見てきたばかりのたくさんの芸術作品がよみがえりました。


そして「きっと日本にも彼女の作品に共感してくれる方がいるはず!」と、

〝Italian Art Gallery エンリカ〟を開店するに至りました。



25年目にして、やっと出せた手紙。

そんなちょっとした勇気が、行動が、そしてフィレンツェという地が、

不思議なご縁で私たち3人を結びつけてくれたように思います。



『エンリカ』 の作品は、まさに本場イタリアの現代アートです。

ルネサンス文化発祥の地フィレンツェで、いま現在活躍されている彼女の作品のすばらしさを、

微力ながら紹介できたらと思います。



*Profile*

エンリカ・バロッツィ

イタリア北東部、オーストリア国境付近のドロミティに位置するコルティーナ・ダンペッツォに生まれ、芸術高校を卒業する。
卒業後はフィレンツェに移住し、古代木材の修復を学ぶとともに職人工房に入り、
木材の金メッキと板刻技術に関する知識を深める。
その後、自ら工房を立ち上げ、木材の彫刻や実用品等を制作、板刻のレッスンも行う。
1960年生まれ。現在、フィレンツェ在住。

~展示会と受賞歴~

2013年
 コルティーナ・ダンペッツォのギャラリーにて展示会を行う
 フィレンツェ、ヴェッキオ城におけるコンクール彫刻の部にて<彼方の夢へ>が受賞
2012年
 フィレンツェのMagnani Feroni邸にて、芸術家仲間と合同展示会を行う
2011年
 ラッツィオ州チヴィタヴェッキア市のギャラリーにて展示会を行う
2010年
 モンテカティニテルメ市主催のコンクール彫刻の部にて<アダムとエヴァ>が準優勝を受賞
 ミラノで開催された「マチェフ」インテリアデザイン展に参加
2009年
 フィレンツェのギャラリーにて展示会を行う
 モンテカティニテルメ市主催のコンクール彫刻の部にて<海の精のネレイス>が最優秀賞(1位)を受賞
 オーストリア、インスブルックの芸術国際展覧会に参加
2008年
 コルティーナ・ダンペッツォの市役所にて展示会を行う
 フランス、パリのギャラリーにて展示会を行う
 トスカーナ州チェルタルドにおけるコンクール彫刻の部にて<イサクの恐れ>が「2008年イタリア賞」を受賞
2007年
 フィレンツェ、ヴェッキオ城における国際コンクール彫刻の部にて<盾>が「金フロリン金貨賞」を受賞
 トスカーナ州チェルタルドにおけるコンクール彫刻の部にて<記憶のかけら>が「2007年イタリア賞」を受賞


~エンリカと森について~

昔、エンリカの父親が彼女に歌ってくれた子守歌にこのような歌詞がありました。

「小さい木の下に小さい子供を見つけた」

その歌を聴きながら、子供のエンリカはワクワクしてこう思ったのです。

「もしかして私も、この歌のように小さい木の下に小さな私を見つけるかもしれない!」と。


エンリカが木材と森に惹かれ夢中になるのは、子供のころ抱いたそのワクワクした想いから来ているのかもしれません。

森から作品のヒントを得て、森から最後に芸術作品になる木の根をとる。

森は豊かで幸せなところです。


エンリカの子供のころからの森に対する愛と情熱は、大人になった今もなお

木材を素材とする神、ニンフ、サテュロス等の芸術作品を生み出す彼女の原動力となっているのです。