2016/12/12 10:00
こんにちは。Italian Art Gallery エンリカです。
さて去る10月、フィレンツェのEnrica(エンリカ)さんのWorkshop(工房)を見学させてもらいました!
その工房見学の報告、第二回目は材料と行程についてです。
行程については、ただ木を彫って、金箔を貼ったり、石膏や塗料を塗ったり・・・
という単純なものではなく、使う材料や行程は想像以上に複雑でした!!
作業のやり方にはいく通りもあり、木の種類や素材によって選択しているそうです。
たとえば金箔を使ったメタル風なものやブロンズ風なもの、
白木を茶色に塗ってシックさを出したもの、
白く塗り上げた石膏風なものなど、風合いは様々です。
例えばこのように石膏風に仕上げるには、
木を彫って形を作る⇒(糊を塗布⇒石膏を塗布)×2回
という作業となるそう。(**)
時間的には、彫るのに2日間、塗布に3日間ほどかかるとのこと。
また、金箔や銀箔を貼るときは、魚のゼラチンを使用。
その後、光沢を出すために粘土塗料も使うそうです。
これは磨くための道具。
こちらは、シェラックワニス(shellac varnish) 。
白木を茶色にするときに使うもので、天然のニスだそう。右のビンはアルコールで薄めたもの。
他にもクルミから採取した茶色の塗料なども使うそうです。
これは木にツヤを出すために使う、ゴム系のラッカーと蜂の巣からとったロウ(ワックス)。
これらの材料や作業方法は、木によっても使い分けるそうです。
棚にはごらんのように、様々な材料の容器が並んでいました!
今回、通訳の方に入っていただきましたが、やはり専門用語となるので、木の種類、材料などの言葉はなかなか難しかったようです。(><)
それでは実際に、どのように木彫りしていくのか、こちらの動画Youtubeをご覧ください(^^)